MY LENSES

レンズ所感

大体がオールドレンズです。現代レンズと比べると甘めの視点で見ています。

Minolta MD Rokkor 50mm F1.4(dia. 55mm)

フィルター径が55mmのもの。前期モデルです。 開放付近ではそれほどシャープではありませんが、2.8より絞った場合ものすごくシャープになります。 後期モデルがコントラストを高めて解像感を上げている一方、こちらは純粋に解像度が高いです。 現代のトップクラスの標準レンズとくらべても変わらないどころかむしろシャープなぐらい解像します。 細い線が細く写る、分離の良い解像感です。 当時は各社解像度重視で作っていたため、どこの会社も解像度高いそうですが、その中でもトップクラスだったそうです。 ただし、高い解像度によるモアレ発生と後ボケが結構騒がしいため、後期モデルとは好みが分かれると思います。 カビジャンクで1000円でした。分解カビキラークリーニングで問題ないくらいまで綺麗になりました。 後に外装の綺麗な個体を買い足し、綺麗な部品を合わせてニコイチしたものを使っています。

Minolta MD Rokkor 50mm F1.4(dia. 49mm)

フィルター径が49mmのもの。後期モデルです。 前期モデルが解像度にステータス極振りしてるのに対して、こっちはボケやコントラストにもバランスよく振ってます。 開放では、周辺減光や色合いの変化などもあり現代レンズにはないオールド独特の写りになります。 1段絞ると一気にコントラストが上がり、解像感のある写りになります。 コントラストが強めで色も鮮やか、コンパクトであるため、非常に優秀なFE55mm F1.8ZA持ってるのに日常的に使っています。 ボケも綺麗で、色収差もほとんど見えない優秀なレンズだと思います。 2個持ってますが、私のでは、シリアルNoの後の個体のほうが、等倍で比べて分かる程度にですが周辺解像度が高いです。 分解が容易なため、何度もバラバラにして組み立てています。 完動フィルムカメラボディが付いて4980円くらいでした。
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Minolta MC W.Rokkor-SI 24mm F2.8

ライカのエルマリート24mmと兄弟レンズだと言われているレンズです。 夕暮れ時などに、他に代えがたいとても良い色が出ます。 中心部の解像度はそこそこ良くピントの芯が分かりやすいため、広角の割にピント合わせがし易いレンズです。 α7などでの使用では、周辺部は多少色収差が出ますが、Super Multi Coated Takumar 24mmF3.5よりは色収差なども少なく、良く写ります。 開放では周辺減光がいい感じで出るため、雰囲気と立体感のある写りをします。 ただ、私の個体だけかどうかは知りませんが、逆光時、激しくゴーストが出ます。 室内で蛍光灯とかあると、その形でカラフルにゴーストが出ます。 動画表現とかには結構いいかもしれませんが、室内のスチルでは結構取り扱いが難しいレンズです。 OH済みで15000円程でした。前玉にうっすら傷がありますが、そんなに気にならない感じです。 ピントリングが最高に滑らかです。

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Minolta MC TELE Rokkor-QF 200mm F3.5

大きくてそこそこ重たい200mm単焦点レンズです。 NewFD200mmF2.8前期と比較すると開放からしっかりと写ります。パープルフリンジも少なくいい写りです。 割とネット上では良いレンズだと言われているみたいで、私も確かにそう思います。 ただ、逆光にはかなり弱めでコントラストが一気に下がります。(少なくとも私の個体は) それとやっぱり重厚で重たいため、持って行くには気合が必要です。 私の個体はジャンクで1000円でしたが、ピントリングは滑らかで絞りもしっかり動き、外観も光学系も綺麗で、中古美品と言ってもいいものでした。 安く買えてすごく得した気分になりました。

Minolta MD Rokkor 28mm F2.8

NikkorのAi-s 28mmF2.8よりは歪みがありますが、私の個体では遠景はこちらのほうがよく写る気がします。 比較的色乗りは弱めで、あっさりとした描写をします。 私自身Nikkorのデザインがあまり好きではないので、実はこっちの方が使用頻度高いです。 たまたま持ってる個体がオーバーホール済みの物だったので使い心地がいいのもありますけどね。 近接は0.3mまでなので、Nikkor程は寄れないです。 オーバーホール済みで12800円だったかなと思います。

Minolta New MD ZOOM 35-70mm F3.5

ライカのバリオエルマー35-70mmF3.5の兄弟レンズと言われているズームレンズです。 2倍ズームのため現代のズームからすると物足りない画角変化ですが、その分画質が良く、 当時のズームの割には開放からにじみのないシャープな写りで、ズーム全域で単焦点並の解像度があります。 歪曲も50mm付近でほとんどなくなり、70mm側でもほとんど分かりません。35mm側でも比較的軽微で後加工で問題なく修復できそうです。 ズーム全域で開放F3.5のため、少し明るいですが、現代で言う小三元ズームにあたるようなレンズでしょうか。 デジタルとの相性も悪くないようで、周辺部での色収差や流れも下手な単焦点より少なく非常に優秀な写りです。 70mm側に1/4までのマクロモードがあり、それなりに寄れますが、それ以外の焦点距離では基本的には最短撮影距離が80cmまでなので、 現代のズームレンズに比べると全くといっていいほど寄れません。 解像度はかなり高く遠くの電線なども緻密に描写しますが、コントラストはあまり高くないようでわりとあっさりとした写りになります。 コントラストは後加工しやすいため、そんなに気になるところではありません。 ジャンク箱に1580円で入ってたものですが状態も非常に良く、写りからするとほんとにこの値段でいいのかと思うほど安く購入できました。 オールドレンズで使えるズームが欲しいという方におすすめできます。

Canon New FD 200mm F2.8

キヤノン電子化前のマウントであるFDマウントの200mmmF2.8、いわゆるニーニッパレンズです。 前期型と後期型があり、後期型はレンズ構成がまるっきり異なり、ピント移動での全長変化なく寄れるそうですが、 私のは残念ながら伸びてデカイ前期型のものです。 望遠の割に明るいので、かなりボケます。 開放近くで撮ると明暗差のある被写体では盛大にパープルフリンジがでます。 最短は1.8mなので1mくらい先にある足元の花とか撮ると結構ボケていい感じです。 写りはそこそこという感じですが、なんか愛着があってよく使うレンズです。 東京で美品8000円くらいでした。

Canon New FD 70-210mm F4

今で言う小三元レンズ的なF4通しの望遠ズームレンズです。 ズームは回転ズームではなく今は殆ど見ない直進ズームです。 70mm側ではMacroモードが付いていて、すごく寄れます。 望遠側でも最短距離は1.2mmぐらいと割と短めなので、使い勝手の良いレンズです。 200mmF2.8とくらべてもパープルフリンジが出にくいです。 ただ、ズームなためF値の割に重くかさばり、直進ズーム故に画角固定したままピント合わせは難しいです。 滑らかにズーミングできるので動画撮影などで威力を発揮すると思います。 使用頻度がそれほど高くはないですが、良いレンズだと思います。 ピカピカで4980円でした。お手頃ですね。

Nippon Kogaku Nikkor Auto O 35mm F2

古い日本光学(ニコン)の一眼レフ用レンズです。 開放からでもピント面がシャープに写り、使い勝手がいいレンズです。 ピントリングが、金属削りだしのためピント合わせのフィーリングは良いです。 私の個体は真ん中ぐらいのレンズの縁に少し、曇りかバルサム剥がれか分からないけれども模様が付いています。 でも、昼でも夜でも、実写での影響はなさそう。 後ボケは硬めで場合によっては2線ボケっぽくなることもあります。 マルチコートされる前のもので、逆光時にはゴーストが発生しやすいですが、割りと綺麗に出るので動画の表現に使えそう。 多少色収差が出ますが、問題無い程度です。 35mmの画角は28mmより好きです。 東京の高級店で5400円でした。

Nikon Ai Nikkor 105mm F2.5

ニコンの銘玉の中でも必ず出てくる一本です。 開放から非常にしっかり写り、良い立体感を持っています。 私の個体は少しピントリングが重めです。 Ai-Sで細くなる前なので太いですが、オールドニッコールだけあってフィルタは52mm径です。 良いレンズですが、プラナー持って行くと、使うことが少ないレンズです。 優秀過ぎて面白くないというかなんというか、私に105mmの画角はあまり合っていないのかな? 9800円でした。中古市場では安い方ですね。

2018/01追記:
本当に優秀なレンズです。これホントにオールドレンズって言うくらい今のカメラでよく写ります。 絞りリングのF2.8辺りに軽いクリック感があり、そのF値で撮るのが良いですね。

Nikon Ai Nikkor 28mm F2.8S

ニコンの銘玉として挙げられることが多いレンズです。 目立った癖もなくよく写ります。 一番の特徴は寄れるところにあると思います。 でも28mmレンズはキヤノンFD、NewFD、ニコンAi-S、ミノルタMDで28mmを持っていますが、多少の歪曲の差はあっても、解像度はどれも同じような感じです。 MFレンズじゃないですけれどもシグマの28mmF1.8 DG EX Asph Macroは像面湾曲がすごかったです。 私自身28mmの画角が好きじゃないのですが、使い勝手が良いので何かと使用頻度が高いレンズです。 現行品なので中古でも16800円くらいしました。

Asahi Opt Super Malti Coated Takumar 24mm F3.5

オールドレンズを使い始めた頃に買ったレンズです。確かMFレンズでは2玉目に買ったレンズです。 角型フードと付きの美品を、愛知小牧に出張で行った時にハードオフで見つけて買いました。 自動絞りが戻りにくいので、フィルムカメラでは使えませんが、私はSONY Eマウントカメラなので特に問題無いです。 ネット上にもあまり評判が無い、メジャーでは無いレンズですが、いい玉だと思います。 タクマー全体に言えることですが、作りやデザインがしっかりガッチリしています。 角型フードがおしゃれで、付けた時のかっこよさは持っているレンズの中でも随一です。 おそらくトリウムなどを使った放射能レンズを後玉辺りに使っている様で、黄色いです。 ただ35mmF2ほど強力に黄変しておらず、紫外線照射したら気にならない程度に薄くなりました。 結構よれて近距離撮影時にはすごくシャープなレンズです。 ただし、デジタル使用では周辺に行くに従って激しく色収差が出ます。 そのため遠景でパンフォーカス気味に使うとイマイチ周辺部の解像が気になります。 結構寄れるので近距離メインで背景ぼかして使うのがオススメです。ペンタックスらしくボケが綺麗です。 フード付きで10500円くらいでした。

Contax Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35

コンタックスRTSの銘玉として、今なお名高い準広角単焦点レンズです。 使った感想として、持っているどのレンズよりも「絵になる写り」だと感じました。 特にシャープだとかそんなことは無いのですが、十分な解像度と、開放から実用的な写り、 そして豊富な階調表現と絶妙なコントラスト、更に美しいボケ味と表現に向く逆光性能。 これらに加えてツァイスの鮮やかの色彩が、ファインダーを覗くだけで「これは凄い」と思わせる何かを持たせています。 中古でもなかなか10万円を切らない高価なレンズですが、使ってみることでその価値が実感できるレンズだとつくづく感じました。 外装・光学系どちらとも非常に状態が良かったのに、フードとフィルタ付きで70,000円ちょっとというなかなかのお得価格で買えました。

2018/01追記:
ヤシカコンタックスマウントのレンズでは一番良く持ち出すレンズです。 他のレンズと撮り比べしてもやっぱりボケがキレイですね。ピントをあわせた被写体がスッと浮き出る感じで楽しいです。 ピントリングや絞りリングのフィーリングが良く重みもα7シリーズに合うので良いですね。 α7RIIIで使ったらα7IIの頃より周辺部が安定し、解像度が上がった印象を抱きました。 裏面照射やローパスレスと相性が良いと思います。

Contax Carl Zeiss Tessar T* 2.8/45 AEJ

コンタックスRTSのパンケーキレンズで鷲の目と名高いテッサーです。 パンケーキレンズだけあり、凄く薄くてマウントアダプタの先に付けても長く感じません。 レンズの枚数が少なく、非常に抜けの良い写りをします。 α7IIにつけてファインダーを覗いた時にEVFなのに透明感を感じました。 写りは特段のシャープさは感じられませんでしたが、十分にシャープで現代レンズとくらべても遜色ないと思います。 レンズ枚数の少なさとT*コーティングの効果で非常によい発色をします。 私の個体はピントリングのグリスがスカスカだったので、分解して粘度が高めのグリスを塗ったらいい感じになりました。 前期モデル日本製(AEJ)のため、製造中止になった後、価格がすごい高騰をしたそうですが、今は2~3万くらいで買えます。 前期モデルは絞りと距離計をそれぞれ緑の位置(F8と3mちょっとくらい)に合わせると、概ねパンフォーカスになり、スナップ用レンズとして気軽に使えます。 私の個体はグリス切れ以外はすごく綺麗で、25800円くらいでした。ネット中古よりは割高かな。

Contax Carl Zeiss Plannar T* 1.4/85 AEG

京セラコンタックスのカールツァイスレンズで魔性の銘玉と名高いプラナーです。 MADE IN WEST GERMANYという表記に時代を感じるドイツ製のレンズです。後に日本製も出ます。 ドイツ製のものは絞り羽が特徴的で、2段までは風車形状になります。 開放ではピント面がなだらかでわかりづらくピント合わせの難しいレンズですが、 ファインダーでもピント拡大のできるEVFが載ったα7なら割と容易にピントが合います。 T*コーティングのため発色がよく、逆光でもよく写ります。 開放は独特の柔らかさで人を撮るのに良いと思います。2段絞るとシャープになり、実用的で使いやすいレンズです。 絞って遠景など撮ると開放の柔らかさが嘘のように素晴らしく解像します。 電気屋で試した限り、現代レンズであるコシナやソニーの85mmプラナーよりも全体的に綺麗に移る感じがしました。 ガラスと金属の塊を感じさせる重さですが、使用頻度が高いレンズです。 美品で49800円くらいでした。やっぱり高いですね。

2018/01追記:
このレンズはやっぱり良いですね。 これ一本つけて一日色々撮ると楽しいです。雰囲気のいい写真がいっぱい撮れますよ。

Contax Carl Zeiss Sonnar T* 3.5/100 MMJ

コンタックスRTS用レンズ、で少し暗いけどコンパクトな中望遠単焦点です。 100mmという焦点距離ながら50mmレンズとそう変わらないコンパクトなサイズで傍から見ても望遠レンズには見えません。 300グラム以下の軽量さで取り回しが良好。いつでも持ち出せるサイズ感です。 肝心の写りですが、正直最初に使った時驚きました。 オーパーツ何じゃないかと思うぐらいに開放から隅の方まで解像し、歪曲・フリンジほぼなし、色収差極軽微、ボケ綺麗、周辺減光軽微、発色良し。 ほとんど文句の付けられない素晴らしい写りで、多くの現代レンズも凌駕できるレベルだと思いました。 現代トップクラスの100STFにももう少しで手が届きそうなレベルです。 2018年10月に買いましたが、一気にヤシコンのおすすめレンズトップに躍り出ました。 Contax G Sonnar T* 2.9/90よりも全体的に上だと思いました。 スペック的にはぱっとしないですが、デジタルでの実写性能的にはヤシコンの中でもトップクラスだと思います。 暗くても開放からよく写るレンズの代名詞といえるレンズです。 本当オススメです。 当時スペック的に人気が低かったためあまり玉数はないそうですが、3~4万くらいで買えると思います。 でもオールドレンズらしさはほぼ皆無というか、Loxiaとかで出てても違和感ないレベルです。

Contax Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 4/80-200 MMJ

コンタックスRTS用レンズで、F4通しの直進望遠ズームレンズです。 重さも比較的軽量な680gで、F4通しのズームレンズにしては軽いと思います。NewFD 70-210mm F4よりも少し軽いです。 特長としては単焦点かと思うほどの解像度と結構寄れるところですね。 ズームの全域で開放から周辺までなかなかの解像度で、F8くらいまで絞ると同時期の単焦点のように解像します。 その点で言えばCanonのLレンズと比較しても遜色ないそうです。 最短距離が1mで200mmとしてはかなり短めで、簡易マクロ的に使うことができます。 T*コーティングを謳うだけあり、発色やコントラストも良好です。 でも最大の特長はそのコストパフォーマンスでしょう。 Zeissとしては安価で、中古で20000円を切る価格で購入することができます。 私のは中程のレンズにカビ玉が2点ほどあるものでしたが、それ以外は非常に綺麗で12800円くらいでした。 光の丸ボケにカビの影が写りますが、日中の撮影時にはほぼ影響が無いため、使用頻度は高めです。 カビのないものに買い換えようか真面目に思案中です。

Contax G Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28

その描写は現代レンズすら超えるという銘玉として名高いContax GマウントのBiogon 2.8/28です。 AFのレンジファインダーという変わり者のマウントなため、アダプタ側にレンズのピントを動かす機構が必要であり、 また、レンズ後玉が激しく飛び出しているため、フランジバックの短いミラーレスですら、ボディ内に干渉することがある厄介なレンズですが、 コンパクトなのに高いコントラストとすばらしい解像感、実際以上の鮮やかな発色とほぼ歪曲ゼロの写真を出してくれる素晴らしいレンズです。 フィルム末期時代のレンズで、コーティングもほぼ現代なためデジタルでも十分使用できます。 画像周辺部は流れるため、周辺までシャープという類のレンズでは無いですが、少ない歪曲と素晴らしいコントラストで街並スナップ撮影にとても合います。 フルサイズセンサーのα7シリーズでは画像周辺部がマゼンタ色の色カブリがあり、多少写りに影響はありますがフリーソフトで補正可能です。 また、センサー画素の井戸が浅い裏面照射CMOSセンサーを採用したα7RIIならば色カブリもバッチリ消えるそうです。 今後裏面照射が積極的に採用されればますます価値の上がるレンズだと思います。 ちなみに周辺をまるまるカットするAPS-Cセンサーのカメラでは周辺までしっかり描写し、そのコンパクトさもあって付けっぱなしレンズとして最適だと思います。 フードつき超美品を交渉で27800円で買えました。2015年現在に買ったものとしてはかなり安い部類です。

2018/01追記:
α7RIIIで使うと色かぶりがほぼ気にならなくなりました。裏面照射センサー良いですね。 フルサイズαでも前玉の前にステップアップ/ダウンリングでSLB-50-1500PMをつけると周辺流れがほとんど無くなるとかなんとか。

Contax G Carl Zeiss Planar T* 2/45

パンケーキレンズなどでよく見る45mmという焦点距離の単焦点レンズです。 フィルム時代末期のレンズで現代レンズといっても遜色ありません。 開放から非常に良く写り、素直で綺麗なボケと発色は「品の良い」という言葉がしっくり来ます。 レンジファインダー用のレンズなためバックフォーカスが短く、一眼レフでは使用できません。 フランジバックの短いミラーレスと相性が良く、下手な純正レンズよりもコンパクトです。 特に45mmという画角は標準レンズと言われる50mmより少し広角なため、付けっぱなしレンズとしては最適だと思います。 写りに関してもE55mmなどと比較してほぼ遜色なく、かつ玉ボケも玉ねぎになりません。 現代においてはまさにα7シリーズなどのフルサイズミラーレスのためのレンズと言えるでしょう。 APS-Cセンサーのカメラ67.5mm相当の画角となり、ポートレートレンズとして活用できます。 塵一つ無いすばらしい美品で、交渉によって26800円で買えました。2015年現在に買ったものとしては破格の安さで買えたと思います。

2018/01追記:
持ち出す頻度が非常に高いレンズです。コンパクトなのもそうですが、色味や写りの雰囲気、画角がしっくりきます。

Contax G Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/90

他のContaxGレンズ同様に現代レンズと言っても差し支えないレベルの望遠単焦点レンズです。 中心部は開放から十分に解像し、周辺部もさすが単焦点というくらいには解像します。遠距離なら現代のFE90mmマクロに匹敵するくらいの解像度です。 絞るとバリバリの解像度でいわゆるカリカリの解像レンズと言っていいでしょう。 ボケ自体も自然で、逆に言うと自然すぎてつまらないという感想を抱くかもしれません。 レンジファインダー用のレンズはパララックスの為寄れないレンズが多いですがこれくらい望遠になると、一眼レフ用レンズとそんなに変わりません。 まぁ90mmという焦点距離はマクロレンズが多いのでやっぱり相対的に寄れない感はあるのですが。 発色や逆光耐性も現代レンズと遜色ないですが、光の入る角度の問題か、マウントアダプタ側の内部反射対策が甘いとそっちが原因でフレアやゴーストが盛大にでます。 (KIP○N製アダプタだと内部に植毛紙を貼るなどして十分に内部反射対策を行うことをおすすめします) 箱付き中古美品で19800円でした。高くは無い方ですね。

2018/01追記:
強い光源の玉ボケに輪郭線が強めに出るバブルボケのようなボケが出せるため、結構特徴的な写真が撮れますね。(→サンプル) ピント前後のボケはすっきりとした感じです。